昔に比べると離婚に対するハードルが低くなったのか、離婚する夫婦は多くなっています。もしかしたら、あなたの周りにも離婚経験者がいるのではないでしょうか。
夫や妻がいる人ならば、いつでも離婚の可能性はあります。もしかしたら明日配偶者から「離婚したい」と告げられるかもしれません。もし急にそのような事を言われたらあなたは冷静に対応する事ができるでしょうか?
今回は、大切なパートナーから『離婚したい』と言われたときにするべき行動としてはいけないことついてお話していきます。万が一の時のため知っておくと良いでしょう。
離婚話をされたらするべきこと
1.離婚したい理由をよく確認する
パートナーがなぜ離婚したくなってしまったのか、理由をまず聞いてみましょう。離婚は麻生簡単に踏み切れることではありません。なんとなく離婚したい人はあまりいないので、しっかりとした理由が何かあるはずです。小さな事の積み重ねで結婚生活が嫌になってしまったのかもしれませんが、一つ一つ丁寧に聞くようにしましょう。
もしかしたら、離婚したい要因があなた自身にある可能性もあります。改善することにより夫婦関係を改善することができる可能性もあるので相手のお話をしっかりと聞いてあげましょう。
〜よくある離婚したい理由〜
価値観の違い
性格の不一致は離婚の原因の中でも多く占めています。価値観の違いもそれと同じような事と言えますが、一緒に生活していく上で、価値観が違うと確かに大きなストレスにもなることもあります。しかし、価値観と言うのは元から一人一人異なるもので、ある程度ズレてしまうのは致し方ないでしょう。
それでも離婚を考えるほどの価値観の違いとはどのようなことでしょうか。
金銭感覚
「美容にお金をかけすぎる」「収入に見合った買い物ができない」「後先考えず勝手に借金をしてくる」など、家計にも影響する事は離婚を考えざるを得ない状況になるようです。
家事・育児
「家事をやっているのにやっていないと言われる」など、一方はやっているつもりでいても、もう一方からすればやっていないと感じストレスになることはよくあります。
また「子供は手をかけて育てるor子供は周りの手を借りながら育てる」など子供の育児や教育の方針・躾の仕方などにおいても夫婦間で何かと意見がズレる事があります。こういったことは子供の将来にも関わることで夫婦間で価値観が異なると大きなストレスになる事があります。
こういった家事や育児に関する感覚のズレが多くなると離婚を考える要因になってくるようです。
家族・親戚と折り合いが悪い
結婚すると、パートナーの両親や親戚などとも関りを持つようになります。義理の父や母、兄弟などとも何かとあったりすることもあるでしょう。また、時々会うだけではなく、義両親の高齢化により同居する事もあります。
夫婦が円満に暮らしていたとしても、義理の両親とはうまくいかないという話はよく聞くものです。そういったことから離婚をしたいという思いが強くなることもあります。
モラハラに耐えられない
モラハラというのはモラルハラスメントの略で、相手に対して言葉や態度によって精神的に与える暴力のことをいいます。
例えばパートナーを無視したり容姿をけなしたり、子供がいる場合は子育てを押し付けたり子供にパートナーの悪口を言ったり、人格を否定するような事を言ったりして精神的に追い込んでしまっているケースがあります。
基本的にモラハラというのは本人に自覚症状がありません。よって、他人に言われるまで全く気が付かない人も多いのです。もし、これが原因で離婚話が出たのなら、もうすでにかなり傷つけてしまっているかもしれません。一度自分自身の行動や発言を見直してみる必要があります。
D V
DVにも色々な種類があります。体罰を加える事もDVですし、生活費を入れない事も経済的DVと言われます。
「言ってもわからないから頭を軽く殴っただけ」「自分で稼いだお金を自分で使って何が悪いんだ」など自分を正当化して相手を苦しめている事にも気づかずにいると離婚したいと思われてしまっても仕方ありません。
1人になりたいから
結婚生活が思っていたものと大きくかけ離れていて、独身の生活に戻りたいと思う事があるようです。
他人に生活のリズムを崩されたくないとか、お金を自由に使いたいなど理由はさまざまなのですが、実はパートナーが嘘をついている可能性もあります。
実は浮気をしているけど、ストレートにそんな理由を言う事はできないので「1人になりたい」と当たり障りのない理由をつけて離婚をしようとしてくることもあるのです。
この場合、離婚したい理由を詳しく聞いたとしても真実を答える事は無いですが、もし離婚話が出てくる前に怪しい行動があった場合は浮気の事実を確かめる必要が出てきます。
2.離婚を受け入れるか考える
パートナーから離婚したい理由を聞けたとしたら、何がいけなかったのかなど考えられると思います。どんな理由で離婚したいのか人それぞれですが、それを聞いて納得でき、離婚を受け入れられるのなら離婚する方向で考えると良いでしょう。しかし、離婚の理由を聞いても納得がいかない場合や修復の余地があるのではないかと思える場合はまだ話し合いが必要です。
3.具体的に話し合いをする
離婚をするときは離婚届けを出せば離婚が成立しますが、それだけで済ませる事はできません。その前にさまざまな離婚の条件を決める必要があります。
また、離婚を受け入れられない場合もお互いが納得いくように話し合いが必要です。
離婚する場合、離婚しない場合、それぞれどのように話し合いをすると良いでしょう。
離婚する場合
パートナーの離婚理由を聞き離婚を決断できた場合、婚姻期間に築いた財産をどのように分けるか財産分与を考える必要があります。財産分与では住宅ローンをどうするか等も含まれますので、今住んでいる家の査定をするなど、様々な手続きが必要になるかもしれません。また、子供がいる場合は養育費についても決める必要があります。金額もですが、20歳までにするか大学卒業までにするかなど、期間や振り込み方法なども決めておきましょう。
そういった経済的なところを話し合っているうちに離婚を考え直すケースもあります。
離婚したくない場合
パートナーの離婚の理由を聞いたとしても離婚したくないと思う方は沢山いるでしょう。まだ小さなお子様がいらっしゃる方はパートナーや自分の気持ちだけでなく子供の事も考えて離婚するべきではないと考える人もいることでしょう。
離婚をしたくない場合は今までと同じ生活をしていては相手がやり直そうと思うはずもありません。自分の改善点や夫婦の関わり方などをパートナーとよく話し、修復するためには大きな努力が必要かもしれません。
※パートナーが浮気をしている可能性がある場合
もし、パートナーが浮気をしているとしたら、『有責配偶者』となります。
有責配偶者は、離婚の原因をつくった配偶者のことを言い、該当する人は基本的に自ら離婚を求めることができません。
よって、配偶者が離婚を言い出してきたとしても、浮気の証拠があれば法的に離婚請求が認められなくなる可能性があります。
ただし、有責配偶者であっても「別居の期間が長期」「離婚しても精神的・社会的・経済的に極めて苛酷な状況にならない」「未成熟子がいない」などの要素がある場合は離婚請求が認められることもあるので覚えておきましょう。
また、離婚するしないに関わらず、浮気の証拠があれば慰謝料請求する事ができます。
浮気の可能性がある場合は浮気の証拠を掴んでおくことをおすすめします。
離婚話をされた時にしてはいけないこと
ここまではパートナーから離婚話をされたときにするべきことについて説明しました。ここからは、してはいけないことについて解説していきたいと思います。
真面目に話を聞かない
夫婦生活を送っていると、喧嘩や言い合いになる事はあると思います。次の日や少し日が経てば落ち着くからと、なあなあにしておく人もいるでしょう。
離婚話も夫婦喧嘩の延長戦で、しばらくしたら落ち着いて今まで通りの生活になるだろうと、適当に流してしまう事もあるのですが、これはやってはいけない行動です。
離婚というのはとても覚悟がいることです。それを言い出すにはとても大きなパワーが必要で、普段の喧嘩とは全くもって違うものと思わなければいけません。パートナーが真剣に離婚話をしているのに、真面目に取り合わず適当に流してしまった場合、結局あなたには「何を話してもだめだ」と思われ、離婚したいという気持ちが更に高まってしまうでしょう。
自分の意見を押し付ける
パートナーもよく考えて出した答えです。あなたが少し説得したくらいで揺らぐようなものではないと思っておきましょう。
パートナーは説得されればされるほど、逆に嫌になってしまいます。まずはパートナーの話をよく聞くことが必要となりますので、あなたの意見を押し付けるようなことはやめましょう。
怒る・キレる
突然の離婚話で自分が悪者扱いされてしまうとついカッとなって怒ってしまいそうになることもあるかもしれません。あなただけが悪いとは限りませんが、離婚を決意するほどの理由があるのです。怒ったりキレたりしても離婚を阻止するために全く役に立ちません。
理解してもらえない事で逆に離婚したいという気持ちを更に高めてしまう可能性があるので怒りをぶつける事はやめてください。
とりあえず別居する
離婚話をされると一緒に居づらく感じる事があり、とりあえず家を出て別居しながら考えようとすることがあります。ですが、別居することで話し合いの機会が持ちづらくなってしまいます。
また、実はパートナーが浮気をしていたというパターンもあるのですが、浮気の証拠は別居中の物だと浮気の証拠として若干弱い物となってしまいます。浮気の証拠を掴む場合は同居中の方が望ましいですし、別居することで浮気相手と一緒に過ごす時間を与えてしまうことにもなるので、簡単に別居することはやめておきましょう。
すぐ結論を出す
離婚話が出て、すぐにその場で結論を出してはいけません。
パートナーが離婚届けを用意して、あとはあなたの名前を書くだけの状態で渡されるかもしれませんが、すぐにサインをする事はやめてください。
また、よく考えもしないうちに離婚の条件を話すのもやめましょう。「離婚してもいい」「財産なんか全部くれてやる!」など、一度口に出したことで後々意見が変わったとしても不利になってしまう可能性があります。
1番後悔につながるからです。『考えさせてほしい』と言った感じでその場では答えを出さないことが最善でしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、パートナーから離婚話をされたときにするべきことと、してはいけないことについて説明いたしました。離婚話をされたからにはパートナーにとって大きな問題があったと思われます。離婚をしたくないのならよく話し合い、自分に非があるとわかったのなら、今までの自分の行動や発言を見直し改善することで関係を修復できる事もあります。離婚話をされてもすぐに結論を出さず、気まずくても同居しながら冷静に今後の事を考えましょう。
大切なのは、パートナーとしっかりコミュニケーションをとることです。
万が一相手が浮気していそうならば証拠を掴んでおくことを強くおすすめします。