子供の親権はどっち?浮気した側も親権を得られるのか? 

浮気は夫婦における大きな問題です。もし子供がいる夫婦のどちらかが浮気をしてしまい離婚する事になったとしたら、子供はどちらと一緒に生活していく事になるのでしょう。それもまた大きな問題です。

浮気した側の配偶者が親権を取る事はできないのでしょうか?


今回は、夫が浮気をして離婚する場合と妻が浮気をして離婚する場合、それぞれにおいて子供の親権がどのようになるのかについてお話していきたいと思います。

夫が浮気をして離婚する場合、子供の親権はどうなる? 

可愛い我が子と離れるのはつらい事です。浮気してしまったとしても子供と離れて暮らしたくは無いという人は多くいます。

夫の浮気が原因で離婚することになった場合でも、夫が親権を主張してきた場合どうなるのでしょうか?

親権については、現実的には母親によほどの愛情の希薄さや虐待等がなければ、父親が親権を得ることは難しいと言われています。子供の年齢も小さければ小さいほど、母親はどうしても必要不可欠な存在だと判断される傾向にあります。

ただし、『父母のどちらに親権を渡した方が子の幸福につながるか』という事が最も大事です。父母側の事情としては父母の健康状態、精神状態、経済状態、住居環境、教育環境、養育環境等が考慮されます。また、子供の年齢が10歳程度になれば自分の意思もしっかりと持てるため、本人の意向も重要になってきます。

よって、

・母親が大病や精神疾患を患っている

・母親が離婚後仕事をする気がない

・すでに子供と母親は別居していて父親と住んでいる

・子供が「父親と一緒にいたい」という。

・離婚の前から母親が育児放棄をしていた

・子供の養育は小さいころから父親が主体だった

などという状況であれば、夫が親権を得るのに有利となる可能性もあります。

妻が浮気をして離婚する場合、子供の親権はどうなる? 

浮気は男性がするものというイメージがあるかもしれませんが、浮気する女性も勿論います。

浮気をしたのが妻であった場合、「不貞行為をした母親に子供を育てる権利はない」「親として失格」などと思われる方も多いのではないでしょうか。

しかし、法的には親権と不貞行為の問題は別のこととして扱われます。

先述したように、親権に関しては母親の親権獲得が有利です。

もし妻が浮気をしたとしても、

・子供への深い愛情がある

・子供が夫より妻になついている

・離婚しても経済的にも精神的にも子供が健やかに育つ

というような環境ならば、母親が浮気をして離婚する事になったとしても、親権は妻が得る可能性が高いでしょう。

まとめ

妻や夫が浮気をしたとしても、元をたどれば配偶者が原因になっていたという事は珍しい事ではありません。

浮気の原因が何にせよ、不貞行為は法的にも離婚の理由になります。

もし配偶者に浮気をされたら「妻や夫との離婚は仕方ないけど、子供とは一緒に居て育てていきたい」と思う方も多いでしょう。

妻側が浮気をしていたとしても「子供に食事を与えない」「子供に暴力をふる」など虐待等がなければ、基本的に妻の方が親権を得るのに有利とされていますが、夫側が住居や環境を整え万全の準備をして親権を主張すれば親権を得られるケースもあります。

子供の将来を左右する親権問題は親の感情だけで決められることではない為、これからも子供と一緒に暮らし育てていきたいと思うならば、普段から良好な親子関係を築いていく事で、妻も夫もどちらにも親権を得られる可能性が出てくるでしょう。

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