パートナーの浮気を調べたい時にGPSを仕掛けたいと思う方もいると思いますが、GPSを利用して犯罪に発展してしまう事件が多発したことによりGPS利用に対する法律が厳しくなりました。そのため、GPSを利用する際は違法行為にも注意しながら使用しなければいけません。
今回はGPSに関する違法行為やメリットなど、使い方も含めて解説していきます。GPSを利用したいと思っている方は正しく安全に使用するため参考になさってください。
GPSの特徴
多くの方がご存知だと思いますが、GPSは位置情報を得る事ができる機器です。
パートナーが現在いる場所や立ち寄った場所がわかれば、浮気しているかどうかも判明するだろうと考えて、浮気調査でGPSを利用しようとする人は少なくありません。
そんなGPSですが、どのような特徴があるのか見てみましょう。
・簡単に手に入れられる
・スマホに入れるアプリもある
・電波の悪い所では性能が落ちることもある
・犯罪に利用されてしまうこともある
それぞれ詳しく解説します。
・簡単に手に入れられる
GPS機器は誰でも簡単に手に入れる事が可能です。浮気調査にも利用できますが、子供やお年寄りの安全のために利用されることも多く、家電量販店の他インターネットなどでは豊富な種類のGPSを取り扱っており、値段・性能・大きさなど希望に合わせて数千円程度~購入する事ができます。
また、GPSを貸し出している専門業者もあります。GPSは種類や機能も多いのでどれを選べば良いか悩んでしまう事もあります。
もし浮気調査でGPSを使いたいのであれば、浮気調査に適したGPSをレンタルしている業者もあるので、そちらでGPSを借りるのも迷う必要がないので良いでしょう。
レンタル期間としては、約一週間〜一か月が一般的ですが、調査が長くなりそうならば購入してしまった方が費用的にはかからないかもしれません。
購入前に使い勝手を見てみたい時は一度同機種をレンタルして様子を見てみても良いでしょう。
・スマホに入れるアプリもある
元々GPS機能が搭載されているスマホもあります。紛失時のためや家族間であれば、お互いの居場所が共有できるようにスマホのGPSを使うこともあるでしょう。これが利用できるならばわざわざGPSを購入したり借りたりしなくても、パートナーの居場所を調べる事もできます。
ただし、スマホのGPS機能を利用する際に居場所を確認すると通知されるような設定になっていることもあります。調べている事を知られたくない場合は不都合な機能でしょう。
しかし、元々入っているGPS機能ではなく、スマホに入れるGPSアプリもあります。
GPSアプリも有料の物から無料の物、機能も位置情報だけでなく遠隔操作ができるものまで存在します。
・電波の悪い所では性能が落ちる事も
GPSの仕組みとしては基本的に電波を飛ばして位置情報を把握するようになっています。そのため、地下やトンネル、建物内、立体駐車場など電波状況の悪い場所にいる場合はかなりのズレが生じてしまう事も少なくありません。
また、通常でも数十メートルほどのズレは生じるので、GPSで表示された場所に行っても居ないというケースはどうしても出てきます。
・犯罪に利用されることもある
よく起こるのはストーカーによるものです。好意を寄せる相手などにGPSを仕掛けて後を追ったり、先回りして待ち伏せをするなど、時には殺人と言う恐ろしい犯罪に繋がる事もあります。
そういったこともあり、ストーカー規制法でGPS機器の取り扱いについて厳しい規制がされています。
浮気調査でGPSを活用するメリットと注意点
GPSはとても便利なのですが、使用方法を一歩間違えると違法行為になってしまう恐れがあります。パートナーの不法行為を暴こうとしているのに、自分が違法行為を犯してしまっては本末転倒です。違法行為を犯してしまわないためにも、利用する際の注意点についてしっかりと理解しておきましょう。
浮気調査にGPSを利用するにあたりメリットがある反面、注意点もありますので詳しく解説していきます。
浮気調査でGPSを使うメリット
まずは浮気調査でGPSを使うメリットからご紹介します。
などがあります。
・尾行をする必要があまりなくなる
尾行という調査方法は浮気調査の中でも多くを占める部分です。GPSを活用するとターゲットの現在地の他、どこに行ったか・どこに行くかも推測できるようになります。GPSの情報を見る事で行動が分かるようになりますので「尾行」の必要性が少なくなります。浮気調査では尾行時に気づかれてしまったり見失ってしまって失敗するケースもあるため、特に尾行が得意でない素人が浮気調査をする際はそういったリスク回避ができるだけでも非常に大きなメリットだと言えるでしょう。
・購入したことに気が付かれてもごまかしがきく
GPSは様々な用途で利用されています。最近でお子様に持たせているご家庭も多いです。誰にでも簡単に購入できるものですし、色々な使い道があることから購入やレンタルに気が付かれたとしても浮気調査用ではなく他の用途目的で購入したとごまかすことができます。
浮気調査でGPSを使う際に気を付ける違法行為
GPSを使った浮気調査に大きなメリットがありますが、使い方によっては違法となる事もあるため注意が必要です。
GPSは購入もレンタルもできますから、もちろん使うこと自体は違法ではありません。しかしその使い方によっては罪に問われることもあります。
GPSを使う際に気を付けなければいけないのは以下のような違法行為です。
これらについて、詳しく見ていきましょう。
1.不法侵入や器物損壊
GPSを浮気調査で使用する際、GPS機器を仕掛ける必要があります。
仕掛けられる場所は色々考えられますが、仕掛ける場所によっては違法行為になってしまうでしょう。例えば、浮気相手の家や敷地内に入ってしまえば不法侵入となってしまいます。住居侵入罪となった場合、3年以下の懲役または10万円以下の罰金が科されます。
また、配偶者と別居中であれば、配偶者の自宅などに勝手に入っても同じく不法侵入となり得ます。いくら関係上は夫婦であっても別居中の配偶者の自宅に無断で侵入するのはやめましょう
また、GPSを仕掛けようとした際に、他人の物を壊してしまった場合には、器物破損罪で3年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料に問われる可能性もあります。
2.無許可で位置情報を取得する
GPSを付けて位置情報を取得することはたとえ夫婦であってもプライバシー権の侵害にあたる可能性があります。
プライバシー権の損害に対する刑罰と言うものは特にありませんが、民事上の責任が発生し損害賠償請求される可能性は否定できません。
また、ストーカー規制法や各都道府県で定めている迷惑防止条例でも無許可で位置情報を取得する事を規制しています。
ストーカー規制法においては恋愛や怨恨の感情による行為と明記されていますが、迷惑防止条例はそれに限らず違反となる可能性があります。
GPSを仕掛け、位置情報を取得することで罪に問われる可能性があることを知っておきましょう。
ただし、GPSを仕掛ける先がパートナーだけの所有物ではなく、二人の共有財産である場合は違反行為にならないと考えられます。なぜなら、共有財産の場合、半分はパートナーの物ですがもう半分はあなたの物であると言えます。
つまり、二人の共有財産である自家用車にGPSを取り付けておき、その車にパートナーが乗って行って、あなたが車の位置情報を取得したとしても自分の車がどこにあるか見ているだけで何の問題も無いわけです。
3.GPSアプリを無断でインストール
スマホのアプリでも浮気調査に利用できるGPSアプリがある事は先にお話ししました。今やスマホは誰でも持ち歩くアイテムなのでスマホに入れるGPSアプリはとても便利です。
しかし内容に関わらずアプリを本人の許可なく無断で本人のスマホにインストールすると「不正アクセス禁止法」や「不正指令電磁的記録供用罪」などの違法行為になる可能性があります。
勝手にインストールする行為もそうですが、スマホにかかっているロックを解除してLINEのメッセージ内容などを見ることもプライバシー権の侵害に当たる可能性があります。
以上のように、GPSを仕掛けたり、無断で位置情報の取得をしたり、パートナーのスマホにアプリをインストールする際は違法行為になり得る危険があります。
判断が難しい部分がありますが、「違法行為になるなんて思わなかった」で済む話ではありません。どんな理由があろうとも罪になることを理解しておきましょう。
また、せっかく証拠が掴めたとしても、違法行為をしたという事実があることで、裁判や慰謝料請求時に不利になってしまう事もあります。
GPSを浮気調査で使う時は、違法にならない範囲をしっかりと理解したうえで行う必要があります。
GPSを仕掛けるのに適した場所
GPSを仕掛ける際、違法になる危険がある事はお分かりいただけたと思います。
それを踏まえたうえで、それでもGPSを利用する時はどのような場所にどのように仕掛けたら良いでしょう。仕掛けられる場所と仕掛ける方法について解説していきます。
以下で、詳しく見ていきます。
1.車
車移動は人の目にも触れづらく、浮気でもよく利用される交通手段です。パートナーが浮気で車を使っている可能性がある時は車にGPSを付けると良いでしょう。
車にGPSを取り付けることで、尾行中に見失ってしまってもどこに行ったか分かりますし、時には過去の行動履歴からこれから行く場所を推測して先回りする事も可能です。
車のどこに仕掛けるか
取り付け場所は時比較的電波も良く下から覗いても見つかりづらい『バンパー裏』がおすすめです。ただし、取り付け方が甘いと振動で外れてしまい後を追えなくなってしまう事もあおりますので、効力な磁石や粘着力の強いテープなどを使うと良いでしょう。
エンジンルームやトランクルームも見つかりにくい場所です。しかし、エンジンルームは複雑な造りで重要な機械もあり、取り付けに失敗すると事故や故障を招く恐れがあります。知識が無い方はやめておいた方が良いでしょう。トランクルームに関しては、密室度が高く正確な位置情報の取得が難しくなってしまう事が多いためあまりおすすめできません。
車外にくらべると電波状況が悪くなってしまいますがGPSを車内に仕掛ける事もできます。ただし、車内に仕掛ける場合目の届く範囲に入ってしまい、見つかる可能性が高くなります。
もし車内に仕掛けるのならなるべく見つかりにくい「シートの裏」「ダッシュボードの中」「車内に置いてあるもの(ぬいぐるみなど)の中」などに隠して取り付けましょう。
2.カバン
パートナーがよく持ち歩くカバンがあるようならばカバンに取り付ける方法もあります。仕事終わりに浮気相手と会っているようならば、いつも仕事へ行くときに持って行くカバンに取り付けても良いでしょう。GPSを付けておくことで、浮気相手と一緒に行っているレストランやラブホテルの場所が把握できるかもしれません。
仕掛ける際、単に鞄の中に入れておくだけでは中から物を取り出す時などに見つかってしまうので、絶対に見つからないように工夫する必要があります。
たとえば、カバンに合わせた底板を作成し、その下にGPSを忍ばせれば上から一見しただけではわからないでしょう。底板が不自然になるようなら、カバンの裏地と同じような素材で覆うように縫い付けてしまう方法もあります。
いずれにせよ、無頓着なタイプのパートナーの場合気づかれずに成功するかもしれませんが、常に鞄の中身をしっかり整理整頓していたり、ちょっとした変化に敏感なタイプのパートナーのカバンに仕掛ける事はあまりおすすめできません。
3.スマホ
スマホに仕掛けるGPSはアプリです。現在、多くのGPS機能のついたアプリが配信されています。中には浮気調査用のアプリとして遠隔で音声録音ができるもの、他のメッセージアプリを覗けるものなどもあるようです。
これだけの機能があれば、位置情報で相手の居場所を知るだけでなく、不貞行為の証拠も入手できそうです。
ただし、先述した通り持ち主の断りなく勝手にアプリをインストールする行為は違法になる可能性があります。そのため、本人自らの意思でアプリをインストールしてもらわなければいけません。
浮気しているパートナーがGPSアプリを入れたがらないのは承知の事ですが、「子供の防犯のため」「スマホ紛失時のため」など、浮気を疑っていると感じさせない理由で一度お願いしてみる事はできます。浮気を疑っている事を感じさせない為にも、何度もしつこく言うのはやめましょう。
注意すべき点はGPSアプリをインストールしたとしても、OFFにする事もできることです。浮気していたとしたら、浮気の最中にGPSが機能しないようにすると考えるのが普通です。
そうなると、自分でインストールさせたGPSアプリは浮気調査であまり役に立たない可能性がある事を覚えておきましょう。
GPSの位置情報だけでは浮気の証拠にならない
GPSをうまく活用すれば、パートナーがどこにいるか把握する事もできます。その位置情報でラブホテルにいると示していたら、これは浮気だろうと思うでしょう。
しかし、位置情報は電波状況にも左右されますので、必ずしも示したピッタリの場所にいるとは限らず、すぐ近くのコンビニに行っているだけの事ももちろんあり得ます。
そういったことからも、GPSの位置情報だけでは浮気の証拠にはなりません。
浮気の証拠は、もっと確実な物でなければならないのです。
たとえば、ラブホテルへの出入りの映像がその代表的な物です。ラブホテルの出入りを撮影する事ができれば、それは浮気の確かな証拠となります。
もし、GPSでラブホテルへ行くことがわかったのなら、ラブホテルへの出入りを写真におさめると確かな証拠となります。
ただし、写真を撮る際は「顔までしっかり映るように」「入る時だけでなく出る時も」「日時がわかるように」など証拠として有力な物にするためのさまざまな条件があります。
浮気の証拠を掴むなら探偵の調査が確実
GPSは浮気調査でとても役に立ちます。しかし、取り付けの段階などで違法行為になる可能性や見つかってしまう危険もあるため注意が必要です。また、先述のようにGPSの位置情報だけでは浮気の証拠にはなりません。
あくまでもGPSは補助的な役割と考えておき、浮気調査で重要なのはその後の証拠入手です。
浮気調査のプロである探偵は、尾行も得意としており、GPSを使わなくても居場所を突き止める事が可能です。また、高性能カメラなども使い確実な浮気の証拠を撮影します。
違法行為や見つかる危険性、GPSの位置情報だけでは決定的な浮気の証拠にならないなどを考えると、GPSに頼らずはじめから浮気調査を行ってもらえば良かったと後悔してしまうかもしれません。
無理なGPS調査を行う前に、一度探偵への浮気調査依頼も検討してみてください。
まとめ
GPSは浮気調査に活用する事ができますが、一歩使い方を間違えると違法行為になる危険もあります。利用する際は違法にならないように合法ラインをしっかり見極めながら使用しましょう。
しかし、大きなリスクがあるにもかかわらず、GPSで得た情報だけでは浮気の決定的な証拠にはなりません。
GPSはあくまでも補助的な役割となりますので、浮気の証拠を掴むためにはその後の撮影等も必要になってきます。
探偵なら、違法行為を犯す危険もなく尾行や張り込みなど高度なテクニックを駆使して浮気調査する事ができます。
浮気の証拠を安全かつ確実につかみたいのなら調査のプロである探偵の浮気調査がおすすめです。